はじめまして いそかぜと申します。
今回が初めて投稿ですが、よろしくお願いします。
さて、H3ロケット試験機2号機の打ち上げを種子島で先日見学したので、その旅行についてまとめました。
冬の種子島旅行に必要な準備や、種子島での宿に関する情報も載せていきます。
今後、冬の種子島でロケット打ち上げを見たい人・見に行く人の参考になると幸いです。
宇宙へ、信じる想い
前提
今回の旅行は次の特徴があります。
・3度目となる種子島旅行
・福岡と鹿児島に寄り道
・旅の起点&終点は東京
・主目的は「H3ロケットの記録」
・種子島でレンタカーに相乗り
・種子島の宿は電話予約
まず、種子島に行くのは今回が3度目となります。
1度目は種子島宇宙センターの見学などで終わり、打ち上げを見られたのは2度目のH-IIB 2号機のみでした。
前回の経験を思い出しつつ、他の方々が書いたブログ記事も参考にして準備と行動予定を立てます
打ち上げ予定日は木曜日でしたので、月・火曜日は寄り道先にて行動。水曜日朝に種子島入り。水・木が行動日。打ち上げ延期に備えた予備日を金・土・日の3日間に設定。
種子島ではフォロワーのYさんが借りたレンタカーに同乗し、私が電話予約で確保できた宿で過ごした。
以上を踏まえた上で旅行記を参考にしてください。
打ち上げ1年前 (2023年2月17日)
突然の打ち上げ中止
この日、地球観測衛星だいち3号を載せたH3ロケット試験機1号機が打ち上がるはずだった。
私は、期待と緊張が混ざる気持ちの中で、ライブ配信の画面を見る。
打ち上げ5秒前。
メインエンジンのLE-9が着火し、全ては順調だった。
カウント0。
あれ、機体の左右に付いている固体ロケットブースター(SRB-3)が点火していない!?
それから数秒後、メインエンジンの停止がライブ配信の画面上部に表示された。
何かのトラブルが発生したに違いない。
この日の打ち上げは中止となった。
打ち上げ1年前(2023年3月7日)
胃痛と悪夢
H3ロケット試験機1号機は、再び発射場に戻ってきた。
前回の打ち上げ中止が発生した原因を特定、再発防止策も施した。
これで、もう大丈夫。
カウントダウンは順調に進み、5秒前にメインエンジンが着火。そして、カウントが0になった。
SRB-3点火、リフトオフ!!
遂に飛んだ!!
1999年11月15日に発生したH-IIロケット8号機の打ち上げ失敗は、メインエンジンの故障が事故の要因だった。
それだけに、メインエンジン燃焼停止が予定通りの打ち上げ約5分後くらいに来ることを祈っていた。
「がんばれ、ナイン!!」
ロケットは順調に速度と高度を上げていき、打ち上げ後約2分で、SRB-3が分離した。
「だいち3号」を覆うフェアリングも分離
打ち上げから約5分。
予定通り、メインエンジンが燃焼停止。そして、1・2段分離。
あとは、2段目が着火すれば大丈夫だと思った。
ところが、2段目エンジンが着火したとのアナウンスが来ないし、配信画面の表示にも出てこない。
時間が過ぎていく間も、高度と速度が落ちていく。
「深刻な事態」が発生したと思った。
その時、最悪の単語が聞こえてきた。
「指令破壊」
この4文字に絶句した。
だいち3号は、2011年4月に運用終了となった地球観測衛星「だいち」(ALOS)以来となるカメラによる地表の撮影に対応した地球観測衛星として開発された。
「だいち」は、2011年の東日本大震災において、運用終了まで被災地を撮影、各地の被害状況を調べた。
「だいち3号」もこうした役割を担うはずだった…
こうした事情がH3ロケット打ち上げ失敗に加わったことで、激しい胃痛と悪夢にその後数日間悩まされた。
あの日のことを思い出すたびに、今でも胃痛に襲われる。
打ち上げ2ヶ月前 (2023年12月28日)
「H3ロケット試験機2号機の打ち上げを2024年2月15日に行う。」
この発表を知った時、少し迷った。
実は、航空自衛隊の基地を種子島の近くにある馬毛島という無人島に建設することが数年前に決まり、工事が既に始まっていた。
しかし、JAXA関係者でも宿泊施設の予約が難しくなったといった影響を受けてしまっていることを、この時点で知っていたからだ。
しかも、運転免許を持っていない私が移動手段を確保できるか分からない。
そんな時、
・電話予約だと種子島の宿が取れやすい。
・X(旧Twitter)のフォロワーであるYさんが「種子島でレンタカーを確保した」という投稿を見かけた。
という2つの情報を知ったことで、種子島に行くことに決めた。
まず、種子島にある宿に手当たり次第に電話した。すると、3つ目に電話した宿が空いていることが分かったので、予約した。
そして、Yさんと話し合った結果、種子島で一緒に行動することになった。
次回、「年明け後」